大学では福祉課程に通っており、実習や現場見学をしていました。
最初に見学したのが、障がいのある方がいる施設でした。

そのとき、そこにいらっしゃった方たちが作業をする様子や、支援員の方と仲良く会話されてる姿を実際に見て、障がいがある方たちも、自分たちと何も変わらないんだと気づかされました。
同時に、強い衝撃を受けたのを覚えています。
そのとき、今のような職に就きたいと思い、この仕事を選びました。

あしたの会を見学したときに、利用者さんの笑顔の多さや職員と利用者さんの関わり方に、すごく温かい印象を受けました。
あしたの会全体からアットホームな雰囲気を感じたので、ここに入職したいと応募させていただきました。

最初は、利用者さんのお名前や、一人ひとりの個性や特性が分からずに苦労しました。

利用者さんの中には、特定の言葉を聞くだけでも不安になってしまう方もいらっしゃいます。障がいを持っている方と触れ合う施設では、そういった配慮をしたり、気を付けないといけない部分を覚えることが最初は大変だと思います。

逆に、業務自体はそこまで難しいものはありません。やはり、利用者さんと向き合うことの方が重要ですね。

新卒で入社して今年で2年目になるので、徐々に慣れてきているとは思いますが、まだ分からないことが沢山あります。なので、色んな事を教えて貰いながら働いています。

私は生活支援員という立場から、利用者さんの身の回りのお手伝いをしています。
生活支援員というのは、実際に現場にいる職員のことです。利用者さんができないことを、できるようにサポートしていくのが基本的な仕事です。

自然の家には食品加工班、小物班、陶芸班、木工班、農耕班にわかれて行う作業があり、私は、主に木工を担当している班にいます。
利用者さんが木材加工用の機械を危なげなく操作したり、ノコギリを器用に使ったりして木材加工を淡々と進めていく姿はまるで職人のようなんです。

一人ひとりに出来ることの範囲や、得意な事、苦手な事があるので、1日の行動計画を個別に相談しながら組み立てたりしています。

僕が関わっている利用者さんの中には、スラスラと言葉が出てこなかったり、スムーズな意思表示が難しい方もいらっしゃいます。
心の中では伝えたい事があるのに、相手に伝わらないストレスは相当辛いものです。そんな思いはできるだけして欲しくないので、こちらから色んなアプローチをします。

そうしてしっかりと気持ちを汲みとることができた時や、こちらの思っていることが伝わったとき、もっと言えば、利用者さんの笑顔を引き出せたときが一番嬉しいし、やりがいを感じますね。

人とのコミュニケーションの大切さを肌で感じることができる。
それがこの仕事の魅力だと感じます。

利用者さんの安全のために、みんなが周りにすごく気を配っています。そういう所を間近で見ていると、先輩職員が張っているアンテナは凄いんだなと感じますね。

入職した直後は先輩職員から仕事内容を優しく教えてもらえますし、間違えたとしても大丈夫と言ってもらえます。誰かがミスをしたとしても、みんなでカバーし合えばいいことを教えてもらえました。
そのおかげで心に余裕をもって働くことができますし、その余裕が利用者さんの過ごしやすさに繋がっていると思います。
休み時間に先輩方と雑談しているだけでも楽しいです。先輩と話すのが楽しいと言える職場が、働きにくい職場なわけがないんですよね。

だから、人間関係で悩むようなことはないと思います。
僕が普段と違う服装をしていくと、すぐにツッコミが入るくらいです（笑）。
小さなことにも気付くことができる、仕事の部分でも、プライベートの部分でも気配りができる人ばかりです。

休みが取りにくいと感じたことはありません。

夜勤は月に3回か4回ほどあるのですが、スケジュール自体も配慮して貰っているので、連勤明けに夜勤といった肉体的にきついスケジュールもほとんどないです。
おかげさまで、プライベートの時間も多くとれています。

業界にいると、仕事の内容が辛いのに休みが取れなかったりするような話も耳に入ってきます。
なので、そういった面でもあしたの会は恵まれていると思います。